せきの出る 赤ちゃんの病気

■百日ぜき

百日ぜき菌の飛まつ感染でおこります。お母さんの免疫が移行しないため、赤ちゃんでもかかります。月齢が低ければそれだけ重くなりやすく、生後3か月前の赤ちゃんがかかると命にかかわることもあります。3か月をすぎたら、三種混合ワクチン(DPTワクチン: 百日ぜき・ジフテリア・破傷風)をなるべく早く接種することが病気を防ぐ最良の方法です。
症状は、初期は熱もなく、せきがでるだけですが、しだいにひどくなっていきます。2週間くらいたつと、顔を真赤にしてせきこみ、「ヒィーッ」と音を立てて大きく息を吸い込む発作(レプリーゼ)をおこします。この発作は1日数十回、特に夜中に頻発し、この時期の赤ちゃんは、ひどいせきのため顔がむくむほどです。合併症を起こさなければ、発病から4〜6週間でせきは少なくなり、名前通り約3か月ほど(100日)で治ります。
合併症: 脳炎・中耳炎・肺炎・けいれん・無呼吸(月齢の低い赤ちゃん)がみられます。

■気管支ぜんそく

アレルギーをひきおこす物質(アレルゲン)を吸い込むことで、気管支の筋肉がけいれんをおこして、気道がせまくなり、ゼイゼイ、ヒューヒューと苦しそうに呼吸するようになる(喘鳴:ゼンメイ)病気です。息をはくときに苦しいのが特徴で、息をはく時間が長くなり、胸がへこんだりします。発病年齢は、以前よりも低年齢化してきて、9か月〜1歳でもゼイゼイと発作をおこす赤ちゃんも少なくありません。月齢が低いと、吸入がうまくできなかったり、気道がせまく呼吸困難になりやすいため、治療が難しく、入院して治療が必要な場合もあります。
アレルゲンには、ダニやハウスダスト、花粉、カビ、ペットのふけなどがあり、そのほかに気候や感染が発作を誘発することもあります。アトピー性皮膚炎を併発することも少なくありません。アレルゲンを避けたり、喘息発作がなくても気管の炎症をしずめるために、抗アレルギー剤をのんだり、抗炎症剤を定期的に吸入したりして、発作を予防することが勧められています。また、発作がおきたら、気管支拡張剤の吸入や点滴、発作がひどければ入院してステロイド剤の点滴や酸素吸入などがおこなわれます。